9月のお休み&焼締の器

代々木公園を発生源として!?東京では“デング熱”とやらが騒がれています。
デング熱って全然馴染みがありませんでしたが、蚊を媒介して高熱の出る感染症なんですね。

蚊から人へ、その人から蚊へとどんどん広がるものなんでしょうか。
重症化することはまれなようですが心配ですね。
決して鼻が腫れて大きくなったりはしないようです。
(↑最初“テング熱”と見間違えたときのイメージ…)

遅くなりましたが9月のお休みをお知らせいたします。
ちょっとというかかなり変則的になります。

 
■9月のお休み■

1日(月) 8日(月) 16日(火)〜20日(土) 29日(月)

 
都合により中旬に5日間臨時休業させていただきます。
8月も夏期休業をいただいたのに2ヶ月続けてまとまった休業があり申し訳ありません。
代わりというわけではありませんが15日(月祝)と22日(月)は営業となります。
ご迷惑おかけしますがよろしくお願いいたします。

 

さてさて初めてのご紹介、松村英治さんの焼締の器になります。
注文していたものが一部届きました。
松村さんは愛知の常滑のお隣り半田市にて焼締の器を中心に土の魅力溢れる器を作られています。

釉薬を掛けずに焼成された焼締の器は何と言っても土そのものの自然の風合いが特徴。
窯のなかで無作為に形成された素朴な表情はそれぞれ個性があり魅力的です。

松村さんの焼締はガス窯焼成により効率は上げつつ薪窯同様に窯変するよう工夫されたもの。
本焼きを3回繰り返すことでしっかりと焼き締まり、その合間には表面をペーパーでヤスリ磨き滑らかな手触りに仕上げてあります。
それにより扱いやすさと焼締の魅力を兼ね備えた普段使いしやすい器となっています。

無釉のため使用とともに表情も変化していきます。
全体的に、あるいは部分的に色合いが濃くなり、しっとりとした質感でほんのり艶も出てきます。
木製家具や革製品、ジーンズなどが経年変化とともに馴染んでいく感覚に近いでしょうか。
焼締の場合悪く言えば染みなのですが、変化を楽しみつつ器を育てていく喜びを味わってください。

焼締めし碗(Φ11.8xH6.3cm/¥2,160/松村英治)

標準的なサイズのご飯茶碗ですがやや深さのある形に黒に近い茶褐色で締まった印象です。
ご飯茶碗は初めての焼締として取り入れやすいでしょうか。
白米の白は際立ち、混ぜご飯なんかも色が映えて美味しく見えそうです。

焼締めん鉢(Φ19.5xH8.7cm/¥4,104/松村英治)

麺鉢は6.5寸ほどと大きめで、うどんや蕎麦だけでなくラーメン鉢としても使えるサイズです。
これくらいの丼ぶりだと焼締の表情も力強く存在感あります。
カボチャなどゴロとした煮物やサラダなんかを盛ってもカッコいいんじゃないでしょうか。

焼締小鉢(Φ12xH5cm/¥1,944/松村英治)

広い見込と程よい深さが使いやすい小鉢で、縁の内側が返しのようになっているのが特徴です。
1年ほど自宅でも使用していますが、この縁がスプーンですくいやすく息子のお気に入りだったり。
(焼締の器でヨーグルトやアイスも食べる生意気な3歳児…)
銘々の小鉢としては勿論ですが、家族分のお新香なんかを盛ってもいいですね。

同小鉢にキャロットラペ

焼締の器は盛り付け前に水にさらすと色濃く艶やかな表情になりグッと締まって見えます。
また土ものの器との相性もイイですが、染付やガラスとの組み合わせもイイですよ。