秋色の器1

食欲の秋ですねぇ。
急に牛丼が食べたくなり今日は出勤前に吉野家へ。
学生のころはよくお世話になったものの2年くらいは食べていなかったのでちょっとワクワクでした。

ただ年齢からくるものなのか朝だったからか、並盛りなのに結構な満腹感。
ちょうど一緒に入店した左隣りの学生さん(運動部のジャージ姿)は

「牛丼並つゆなしでもう1杯。あと玉子!」

と追加していました。
特盛りにせず並2杯はカッコイイ!
完敗です。

一方、右隣りの若者も気になりました。
食べる動きに違和感を感じてチラッと見ると、丼を手に持たず置いた状態で食べていました。
そんなにはおかしくないですか?
やはり丼ぶりやご飯茶碗は手でしっかり持って食べたいです。

 

東京はここのところTシャツ1枚ではやや肌寒く、道行く人の装いも秋っぽくなってきました。
そんななか益子の中村恵子さんから秋色の器が届いています。

中村さんの器は洋風な形と雰囲気で、アンティーク調というか少し寂びたような佇まい。
ところどころ黒や黄色がかって表情のある深緑と、白化粧の濃淡や焼き色に味わいのある粉引。
どちらもこれからの季節にぴったりな色合いです。

深緑・粉引 ポット(W16xD10xH12cm/¥4,725)、深緑丸湯のみ(Φ8.7xH5.5cm/¥1,365)
ともに中村恵子

前回早々に旅立ってしまい、その後問い合わせが多かったポットと丸湯のみが再入荷しています。
コロンとした丸っこい形が可愛らしいです。

ポットは容量350mlほどの湯のみ2〜3杯分、一人暮らしの方にも使いやすいサイズです。
今回の写真からはわかりませんが、中に茶こし網が入っているのも嬉しいところ。

100mlほどの丸湯のみは、ちょっとした来客時に重宝しそうな小ぶりなサイズ。
切り干し大根などちょっとした惣菜の小鉢にしたり、ヨーグルトなんかを入れたりもいいですね。

深緑カフェオレボウル(Φ11.8xH7.7cm/¥1,680)、深緑丸マグカップ(W11.7xD8.8xH8.2cm/¥1,680)
ともに中村恵子

複雑に変化した深緑色と内の白のコントラストが特徴的なカフェオレボウルとマグカップ。
カフェオレやチャイ、珈琲などの飲物の色とも綺麗に合いそうです。

モダンな形をしたカフェオレボウルはミネストローネなんかも綺麗に映えますし、洋風なご飯茶碗として、またサラダや小鉢にと多用途にお使いください。

新作の丸マグカップは中腹に付けられたハンドルの形も可愛いですね。
8分目容量240mlとたっぷりサイズなので、朝食時はもちろん職場での使用にもオススメです。

粉引プレート小(Φ19xH2.5cm/¥1,890)、大(Φ25.2xH3cm/¥2,940) ともに中村恵子

焼き色など程々に力強くも落ち着いた印象の粉引のプレートが2サイズ届きました。
洋食器の真っ白なプレートと違い、表情は和なので料理も和洋選ばず使えると思います。

小サイズはフラットな形状とリムの余白によって、お魚料理やケーキが綺麗に盛り付けられます。
またコロッケにレタスを添えてみたいな普段のおかずに使いやすいサイズ感です。

大サイズは8.5寸近い大きなプレート。
とんかつなど大きめのメインやパスタ、食卓中央でバケットやカットフルーツなんかがいいですね。
まだ早いですがXmasのチキンをドーンとか。

脂っこい料理をあえて並べたのは、中村さんの粉引は吸水止めしてあり油染みの心配がないためです。
最初の風合いのままお使いいただけます。
悪く言えば育たないということですが、粉引は扱いがなぁ…という方にもオススメです。


雑誌掲載&白磁をもう少し

【雑誌掲載のお知らせ】

本日発売のムック本『nid (ニド) vol.29』にて当店と当店の器を紹介していただきました。

『nid vol.29』(エフジー武蔵)

“ニッポンの イイトコ ドリ を楽しもう。” → “nid
ファッション中心となっている今号ですが、巻末の“行ってみたい手しごとの店”という連載コーナーで紹介していただきました。
よろしければご覧ください。

 

前回に引き続き阿部春弥さんの白磁をもう少し。

白磁面取 マグカップ(W11.2xD8.3xH7cm/¥3,150)、猪口(Φ7.6xH6.5cm/¥2,310)、
フリーカップ(Φ7.6xH8.7cm/¥2,625) すべて阿部春弥

太めに面取されクラシックな雰囲気もあるマグカップが再入荷しています。
容量160mlとコーヒー向きのサイズ。
直径の割にちょっと背が低いバランスが可愛らしいですね。

標準的な蕎麦猪口サイズの猪口はカップと呼びたい洋風な佇まい。
コールスローとかアボカドのタルタルとか小鉢デリなんてオシャレじゃないでしょうか。
DURALEXのグラスみたいに綺麗にスタッキングもできます。

猪口と同デザインのフリーカップは磁器のコップと言った感じです。
8分目容量150mlと湯のみにもちょうどよく、手に取りやすいサイズで幅広い飲物に使えそう。

白磁輪花 7寸深皿(Φ21.7xH4.5cm/¥3,780)、6寸皿(Φ18.2xH2.5cm/¥3,150) ともに阿部春弥

花弁状のリムが食卓でアクセントとなってくれそうな輪花皿が2種類届きました。
稜花のタイプなのでラブリーで甘すぎるということもないかと。(稜花についてはコチラ)
食の和洋問わず活躍してくれそうです。

7寸深皿は細めのリムに深さがあり、浅鉢のようにドーンと食卓中央にもいいですね。
メインのおかずにカレーやパスタと多用途に使え、シンプルなので料理も選びません。

今回ケーキ皿にと作ってもらった6寸皿はフラットな見込みと立ち上がったリムが凛とした雰囲気。
トーストもジャストサイズですし、切り身魚やお刺身、ハンバーグやオムレツなんかもバッチリです。

同6寸皿にベーグル


きんぴらと白磁

きんぴらごぼうの“きんぴら”って何?

調理法の名前で、繊切りにした材料を砂糖・醤油を用い甘辛く炒めたものってことは知られているかと思いますが、その語源は特に気にすることもなく地名かなと漠然と思っていました。

しかし調べてみるとビックリ。
きんぴら(=金平)とは童話の金太郎としても知られる坂田金時の息子・金平の名のようです。
ごぼうは江戸時代には精のつく食べものと考えられており、強くて勇ましい金平から付けられたとか。

へぇ~!
また1つ賢くなってしまいました♪

 

長野県上田市で作陶されている阿部春弥さんから器が届きました。
ほんのりと青みを帯びた阿部さんの白磁は、繊細な仕事ながら大らかで優しい雰囲気です。

白磁陽刻三島文 豆皿(Φ8.6xH2.2cm/¥1,050)、5寸皿(Φ15.5xH2.5cm/¥2,520) ともに阿部春弥

土ものの器の装飾技法の1つ、三島手の文様を白磁に表現したお皿が2サイズ。
三島手のように掘って化粧土で埋められた象嵌ではなく、僅かに盛り上がった陽刻となっています。
遠目では無地のようにも見えますが、でも細かな文様が入っており静かに主張しています。
一見奥ゆかしく控えめ、でも実は凄いんですな女性のようですね!?(なんのこっちゃ)

豆皿は深さもあるのでお刺し身の醤油皿、薬味、天ぷらに添えて梅塩なんかもオシャレです。
5寸皿は取皿や小さなおかずにいいサイズですが、フラットな形状を活かしてケーキやカルパッチョなど洋を合わせても面白いと思います。

白磁しのぎ矢羽根 4寸甲鉢(Φ12xH4.5cm/¥1,470)、5.5寸甲鉢(Φ16.8xH6.3cm/¥3,360)
ともに阿部春弥

鎧の兜の頭を覆う部分、帽子みたいな形状の広くて深い器を甲鉢(兜鉢)と言います。
深さのある鉢でリムがあるので、適当に盛り付けても余白があり盛りつけがキマるのも特徴です。
こちらの阿部さんのものは矢羽根模様が鎬で入れられており端正な印象です。

4寸はちょっとした惣菜の小鉢に使い勝手が良さそうで、青菜のお浸しなんて綺麗だと思います。
5.5寸は煮物やサラダなんかにイイですね。

同4寸甲鉢にきんぴらごぼう