フリーカップ

週末が2週続けての大雪だったので、この土日は久しぶりに街に賑わいが戻りました。
来週末は3月、そろそろ春の足音が聞こえてくるかな。

それはそうと、私事ですが息子が今朝ついに鼻をかめるようになりました!
早い子は2歳でできているのですが、3歳2ヶ月にして漸くコツをつかんだようです。
このご時世にハナタレ坊主もなんですし、風邪の予防にもなるでしょうか。
初めて立ったとき、歩いたとき、言葉を話したとき、トイレ成功の次くらいに一大事です♪

 

さてさて、今日はフリーカップをいくつか紹介します。
英語でカップというと持ち手つきのマグカップ的なものを指すのが主ですが、液体を入れるための小さな容器の総称としても使われるようです。
日本の湯呑みをジャパニーズカップなんて言いますね。

個人的には持ち手と高台がなく多用途に使えるカップをフリーカップと呼びたいです。
ちゃんとした定義ってあるのかな?(あったら教えてください!)

左から:青磁/飴釉 掛分フリーカップ(Φ9.5xH9cm/¥1,470/大塚雅淑)、灰釉カップ(Φ9.2xH8.7cm/¥2,100/及川静香)、印判染付トールカップ(Φ7.6xH11cm/¥2,625/冨本大輔)

これらはどれも容量200mlほど入る大きめのカップ。
普段は湯呑みとしてお茶をたっぷり、お酒好きの方は焼酎にもバッチリです。
ゴムチューブの断面を印判した冨本さんのトールカップはビールも似合いますね。

左から:半菊文/蔓文 そば猪口(Φ8.5xH6cm/¥2,100/稲村真耶)、白磁面取猪口(Φ7.6xH6.5cm/¥2,310/阿部春弥)、白磁面取フリーカップ(Φ7.6xH8.7cm/¥2,625/阿部春弥)

その名から蕎麦つゆを入れる器と思われがちな蕎麦猪口は日本が誇るフリーカップ。
普段はお茶やコーヒーに、デザートや料理の小鉢にと実は使用頻度の高い器なんです。
作り手もそれを考慮してサイズや形状を考えたり、“そば猪口カップ”と名付けたりもしています。

それぞれ容量は稲村さんと阿部さんのそば猪口は120ml、阿部さんのフリーカップは150mlほど。
阿部さんのフリーカップは洋風な湯呑み、陶製のコップとしてオシャレですね。

稲村さんの蔓(つる)文そば猪口にルンゴコーヒー


雑誌掲載&白磁をもう少し

【雑誌掲載のお知らせ】

本日発売のムック本『nid (ニド) vol.29』にて当店と当店の器を紹介していただきました。

『nid vol.29』(エフジー武蔵)

“ニッポンの イイトコ ドリ を楽しもう。” → “nid
ファッション中心となっている今号ですが、巻末の“行ってみたい手しごとの店”という連載コーナーで紹介していただきました。
よろしければご覧ください。

 

前回に引き続き阿部春弥さんの白磁をもう少し。

白磁面取 マグカップ(W11.2xD8.3xH7cm/¥3,150)、猪口(Φ7.6xH6.5cm/¥2,310)、
フリーカップ(Φ7.6xH8.7cm/¥2,625) すべて阿部春弥

太めに面取されクラシックな雰囲気もあるマグカップが再入荷しています。
容量160mlとコーヒー向きのサイズ。
直径の割にちょっと背が低いバランスが可愛らしいですね。

標準的な蕎麦猪口サイズの猪口はカップと呼びたい洋風な佇まい。
コールスローとかアボカドのタルタルとか小鉢デリなんてオシャレじゃないでしょうか。
DURALEXのグラスみたいに綺麗にスタッキングもできます。

猪口と同デザインのフリーカップは磁器のコップと言った感じです。
8分目容量150mlと湯のみにもちょうどよく、手に取りやすいサイズで幅広い飲物に使えそう。

白磁輪花 7寸深皿(Φ21.7xH4.5cm/¥3,780)、6寸皿(Φ18.2xH2.5cm/¥3,150) ともに阿部春弥

花弁状のリムが食卓でアクセントとなってくれそうな輪花皿が2種類届きました。
稜花のタイプなのでラブリーで甘すぎるということもないかと。(稜花についてはコチラ)
食の和洋問わず活躍してくれそうです。

7寸深皿は細めのリムに深さがあり、浅鉢のようにドーンと食卓中央にもいいですね。
メインのおかずにカレーやパスタと多用途に使え、シンプルなので料理も選びません。

今回ケーキ皿にと作ってもらった6寸皿はフラットな見込みと立ち上がったリムが凛とした雰囲気。
トーストもジャストサイズですし、切り身魚やお刺身、ハンバーグやオムレツなんかもバッチリです。

同6寸皿にベーグル


きんぴらと白磁

きんぴらごぼうの“きんぴら”って何?

調理法の名前で、繊切りにした材料を砂糖・醤油を用い甘辛く炒めたものってことは知られているかと思いますが、その語源は特に気にすることもなく地名かなと漠然と思っていました。

しかし調べてみるとビックリ。
きんぴら(=金平)とは童話の金太郎としても知られる坂田金時の息子・金平の名のようです。
ごぼうは江戸時代には精のつく食べものと考えられており、強くて勇ましい金平から付けられたとか。

へぇ~!
また1つ賢くなってしまいました♪

 

長野県上田市で作陶されている阿部春弥さんから器が届きました。
ほんのりと青みを帯びた阿部さんの白磁は、繊細な仕事ながら大らかで優しい雰囲気です。

白磁陽刻三島文 豆皿(Φ8.6xH2.2cm/¥1,050)、5寸皿(Φ15.5xH2.5cm/¥2,520) ともに阿部春弥

土ものの器の装飾技法の1つ、三島手の文様を白磁に表現したお皿が2サイズ。
三島手のように掘って化粧土で埋められた象嵌ではなく、僅かに盛り上がった陽刻となっています。
遠目では無地のようにも見えますが、でも細かな文様が入っており静かに主張しています。
一見奥ゆかしく控えめ、でも実は凄いんですな女性のようですね!?(なんのこっちゃ)

豆皿は深さもあるのでお刺し身の醤油皿、薬味、天ぷらに添えて梅塩なんかもオシャレです。
5寸皿は取皿や小さなおかずにいいサイズですが、フラットな形状を活かしてケーキやカルパッチョなど洋を合わせても面白いと思います。

白磁しのぎ矢羽根 4寸甲鉢(Φ12xH4.5cm/¥1,470)、5.5寸甲鉢(Φ16.8xH6.3cm/¥3,360)
ともに阿部春弥

鎧の兜の頭を覆う部分、帽子みたいな形状の広くて深い器を甲鉢(兜鉢)と言います。
深さのある鉢でリムがあるので、適当に盛り付けても余白があり盛りつけがキマるのも特徴です。
こちらの阿部さんのものは矢羽根模様が鎬で入れられており端正な印象です。

4寸はちょっとした惣菜の小鉢に使い勝手が良さそうで、青菜のお浸しなんて綺麗だと思います。
5.5寸は煮物やサラダなんかにイイですね。

同4寸甲鉢にきんぴらごぼう